オスが多めなホシハジロ?

ホシハジロというカモ。

近くの公園池で餌付けされていて近くで観察できることもあり、なんだかとても身近なカモのような感覚があります。

ホシハジロ(オス)

ただ公園池以外のポイントでは個体数は少なく、観察できても数羽程度。渡りの時期などに、多くて30羽ほどの群れを見ることがあるくらいです。

ホシハジロの性比

さて、この公園池のホシハジロ…圧倒的にオスのほうが多いのです。感覚的にはオス:メスの比率が4:1ほど。もっと極端なときもありますが、平均してそのくらいの性比になります。

ホシハジロの群れ

ざっと群れを撮ってみるとご覧の通りで、メスは右端にギリギリ写っている1羽のみとなります。一体なぜ、こんな性別の偏りが生まれるんでしょうか。

ホシハジロ(メス)

ちなみにメスはこんな感じの見た目…。

今回気になったカモの性比に関して、過去にバードリサーチさんで記事が出ているようなので見てみました。リンクも貼っておきます。

カモの性比 どうしてオスが多いのか?(バードリサーチ)

記事によると「ホシハジロにおいて野外でオスが多く見られるのは、越冬中の生活行動や餌場競争、つがい形成のタイミングの違いが影響している可能性が高い」と推察されるようです。関連記事でこちらもありました。

カモの性比調査2016報告
毎年同じ傾向を示す種と、年によって傾向が異なる種(バードリサーチ)

いろんな理由あるんでしょうね。メスのほうが寒さに弱いからより暖かい地域で越冬するのではないかという予想があるのはちょっと面白いです。オスメスで身体機能が違うので、別にそういう理屈も十分あり得ますよね。特に日本にいる間につがいを形成しないなら、雌雄各自で過ごしやすいところで越冬すればいいわけですから。

餌場という点でいうと、公園池は餌付けされているのでホシハジロにとっては”いい餌場”になるのかもしれません。ほかの貯水池や川での性比はあまり気にならない(メス数羽だけのグループが見られることもある)ことから、餌場のキャパシティによってメスが弾き出されているという仮説もなんとなく納得できます。

あと、カモたちも越冬場所をある程度固定していると思いますので、この公園池のホシハジロも毎年入れ替わっているわけではなく一定数は昨年と同じ個体なのだと思います。その中で、記事に記載されているように徐々に死亡率の高いメスだけが年々減っていって、公園池に固定で渡ってきているオスだけが残り続けているとも考えられます。

様々な要素が噛み合った結果、この公園池ではオスの性比が圧倒的に高くなっているということなんでしょう。

とはいえあくまで仮説。実際のところどうなのかは分からないんで、研究とかが進むとよいですね。


いずれにしても、カモの仲間は比較的雌雄判断がしやすいので、こういったちょっと違う切り口で見てみるのもおもしろいです。今回の記事をきっかけに、自分もこれからホシハジロを見るときは意識して性比を見てみようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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